AHデジタルマーケティングのリスティング広告運用ブログ

主に運用型広告ノウハウを発信して参ります。

リスティング広告とは?費用やメリット・デメリット【7選】

どうもこんにちは、AHデジタルマーケティングです。

本日はリスティング広告(運用型広告)の仕組みなど、初心者の方にもわかりやすいよう解説していきます。

 ▼目次

1.リスティング広告の種類は2つ

大きく分けて2つあります。運用型広告とも呼ばれますが、線引きが人によって変わる事があります。商材・サービスによって向いてるメニューが異なります。

検索連動型広告

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主要媒体はGoogle/Yahoo!広告で、日本国内の2大検索エンジンで検索されたキーワードと連動して広告掲載されます。※提携サイトのBingなどにも掲載。

「広告」(赤枠)と表記されているのが検索連動型広告の掲載枠です。SEO、オーガニック枠より上位に掲載される事が多いです。

クリックされる毎に課金(広告費)が発生し、媒体社(YG)へ支払う仕組みです。

どのキーワードに、いくらで、いつ、どのエリアで出稿するか、等を自由にカスタマイズ可能です。

 

ディスプレイ広告

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主要媒体Google/Yahoo!等が所有する広告掲載枠(ブログや各サイト)にバナー広告などが掲載されます。添付右側・記事のようなインフィード型もあります
Facebook/Instagram/スマニュー/LINE/その他広告媒体は年々増え続けてます。

検索連動型広告と同様、クリックされる毎に課金(広告費)が発生して媒体社(YG)へ支払う仕組みです。最近はコンバージョンごとに、設定した目標CPA値の広告費を支払うメニューも出てきました。

▼ディスプレイ広告のターゲティングは大きく分けて2つあり、「人」「面」に分かれます。

<人>
 ・自社サイト訪問者のみ広告配信するリターゲティング系。
 ・ユーザーの興味関心に基づくコンテンツターゲット。(行動履歴から選定。CV済みユーザー類似、カスタムインテント等メニュー豊富。)
 ・性別年齢など指定したデモグラフィックターゲティング、など。

<面>
 ・親和性の高いサイトURLを指定したプレースメントターゲティング等。Google広告ではYouTube掲載面も指定可能。

 ・指定したコンテンツ属性と近しいサイトに広告掲載できるコンテンツターゲット。

 

2.リスティング広告の費用

クリック課金型のプロダクトが多い

通称PPC広告とも呼ばれ、広告がクリックされる毎に課金されます。クリックされなければ無料なので、広告費のコントロールがしやすいメリットがあります。

インプレッション課金/CPA課金のメニューもあります。Facebook/Instagram広告はインプレッション課金が主流です。

Googleディスプレイ広告では最近、コンバージョン1件発生ごとに目標CPA設定の金額が課金される、CPA課金制のメニューも出てきました。ただし適用には、直近30日での全体CV発生数100件以上など諸条件あります。

予算や入札選定のフロー

Google広告キーワードプランナーで検索数・クリック単価等の相場を調査し、KPI(目標CV・CPA・ROAS等)も加味して設定するのがお勧めです。

 

3.リスティング広告の掲載順位の仕組み

オークションにより掲載順位が決定

各広告主が入札額(上限クリック単価)を設定し、広告品質(※1)も加味して順位やクリック単価が決定されます。
 (※1)広告品質:クリック率、KWとクリエイティブ関連性、広告表示オプション

広告文はノイズを極力減らして無駄クリックコストを減らしたい所ですが、クリック率が低すぎると広告ランク(※2)が低下しオークションに勝ちにくくなるリスクある為、バランスが大事です。
 (※2)広告ランク=入札単価×広告品質

 

4.リスティング広告のメリット<4選>

ニーズが高い層に絞ってアプローチ出来るので獲得効率が良い

クリックされなければ広告費が不要でターゲティングも絞れるため、自社サービスのニーズが高いユーザーに対してのみ広告費投下できます。

検索連動型広告の場合、ニーズが顕在化した瞬間に接触できるのが強みです。

また、ユーザーの行動履歴に基づく興味関心・年齢(デモグラ属性)なども指定してターゲティング可能です。 ※主にディスプレイ広告

このように細かいカスタマイズが可能なので、しっかり運用すれば成果が出やすい媒体です。

 

上位掲載させたいキーワードにすぐ掲載する事が出来る

アカウント発行→入稿→媒体審査(1~3営業日:土日祝除く)完了後、すぐに広告掲載が可能となります。

広告ランク(=入札単価×広告品質)の高低で掲載順位は決まるので、競合より極端に入札を上げれば即日1位掲載も現実可能です。とはいえ費用対効果(CPA・ROAS)が重要なので、1位ベタ張り戦術はそんなにお勧めしないです。

SEOだと狙ったキーワードで上位掲載されるまでに半年以上かかる事が殆どです。
媒体からのペナルティ影響等で急にSEO順位が下がるリスクも、リスティング広告にはほぼ無いです。ただしリスティング広告は媒体ポリシー違反した場合に掲載停止される事があります。

これらの仕組みから、リスティング広告は効果が出るまで早く、毎月成果が安定しやすい傾向があります。

 

テストマーケティング感覚で少額からスタート出来る

極論、1円からでもキーワードによっては開始できます。

効果を見ながら日々の予算コントロールもしやすいです。例えば、月前半の効果を見て後半アクセル踏む or 抑制する調整も出来ます。

▼例えばECの場合、以下のような段階を踏んでリスク最小限に抑えたスケールも目指せます。

 ①「この商品売れるかな?」という不安があるので最小の在庫を用意。
 ②制作費20万くらいの簡素なLPで、テスト的に広告費20万円程でリスティング開始。
 ③そこそこ売れて行けそうなら50万円くらいかけて本格的なLP制作&広告費も増額。
 ④在庫・オペレーター人員等も増やして事業スケールへ。

 

細かいデータを分析検証しながら改善できるので成果が出やすい

リスティングの効果は細かい指標で可視化できるので、好調不調箇所を把握して適切な改善アクションに繋げやすいです。つまりPDCAが高速かつ精度高く回せるという感じです。

例えばコンバージョン単価が高くなってきた場合、主要因はクリック単価が高くなってる為か、コンバージョン率が悪化している影響か、ボトルネックが特定しやすいです。

それを見て、前者なら入札抑制でCPA改善できるのか、後者ならクリエイティブ改善が必要か、等の最適な改善アクションが起こせます。

リスティング広告に限らずですが、WEBマーケは色々計測できるのが強いです。
テレビCM等のマス広告だと、ざっくり全体売上の変動くらいしか計測が難しいです。WEBだとユーザーの行動履歴を追えるため、どのプロダクトにいくら広告費投下して売上リターンがいくらなのか等、計測できる事が多いです。

 

5.リスティング広告のデメリット・リスク<3選>

続ける限りずっと広告費がかかる

SEOなら順位が安定すれば維持費はそんなにかからない事が多いですが、リスティング広告は掲載する限りクリック分コストが永遠に必要です。

リスティング広告には資産性は無いので、リスティング広告のみで集客しているポートフォリオは健全ではないと筆者は考えてます。

なので、SEOなど資産性のあるマーケ施策も並走させる事を推奨します。

 

強力な外部要因などで費用対効果が見合わない

アカウント改善の最善を尽くすことは大前提として、現実的に以下3つの外部要因など影響する事は事実なので挙げておきます。

 

①そもそもリスティング広告に向かない商品・サービス

・ニッチすぎて顕在キーワードが検索されない

・市場規模が小さすぎて世の中にニーズが無い

・媒体ポリシー上NG

上記の場合、成果をあげるのは難しいです。
特に、媒体ポリシー違反を繰り返すとアカウントごと停止され、そのHPドメイン・商品名では二度と広告掲載できなくなるケースもあり要注意です。

 

②競合要因

・クリック単価の高騰&コンバージョン率の悪化

競合が増えると人気のキーワードはオークション参加者が増えて激化し、このような要因で費用対効果が悪化するリスクはあります。
主な対策はクリエイティブ改善があげられます。

・競合が強すぎて勝算が薄い

「競合とのサイトクリエイティブ質・商品規格・実績・価格帯」など比較して、自社の強みが無さすぎると厳しいです。
競合が強くても市場規模が大きくて需要が余っており、まだ市場シェアを取れる余地がある場合は別ですが。
当方はこの辺り事前に調査します。リスティング出稿前に改善すべき分野をご提案する場合もあります。

 

③季節要因

サービスによっては繁忙期や閑散期があります。
これも加味して予算や入札調整する事で、年間通しての利益最大化は目指せます。

 

専門知識が必要なので人件費・外注コストが割と掛かる

仕組みが複雑のため完全の素人が独学でやっても上手く行かないケースが多く、媒体のアップデートも多いので常日頃運用している専門家に任せるのがベターです。

代理店への外注Feeは、広告費の20%が相場となります。

最近はインハウス導入支援を行う業者も増えてきました。

 

6.最後に

リスティング広告のメリットばかりアピールしてくる業者も多いと聞くので、ちゃんとリスクや仕組みを把握しているパートナーと組む事をお勧めします。

即効性があるので事業スタートアップ時には重宝されがちですが、ランニングコストが高いので徐々にSEOなど資産性のあるマーケ施策も仕込んでおきたい所ですね。

 

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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