AHデジタルマーケティングのリスティング広告運用ブログ

主に運用型広告ノウハウを発信して参ります。

リスティング広告を成功に導くキーワードの選び方【4選】

こんにちは、AHデジタルマーケティングです。

今回はリスティング広告の成果に大きく影響する、キーワード選定のコツをご紹介していきます。 

 ▼目次

1.お勧めツール<4種>を活用し、キーワードを洗い出す

自社商材・サービスを欲しているユーザーの気持ちになって、どんなキーワードで検索するか考えるのがポイントです。とはいえ人力で網羅するのは難しく、ツール活用がベターです。

 

まずGoogle広告キーワードプランナーで全体把握

使用にはGoogle広告アカウントが必要です。

https://ads.google.com/intl/ja_jp/home/tools/keyword-planner/

▼WEBサイトURLを入力すると、関連性の高いキーワード候補が一覧で見れます。サイトの情報量が少ないと候補が出ない場合もあります。

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▼今度はニーズが高そうな単語を入力してみましょう。関連性が高いキーワード候補が出てきます。月別検索数・競合性・クリック単価相場も見れます。対象エリアや期間も指定できます。

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各キーワードのクリック単価相場・検索数・競合性(≒想定コンバージョン率)をざっくり把握し、「目標コンバージョン数(CV)・コンバージョン単価(CPA)」などKPIから逆算して最適な入札単価を決めていくのがセオリーです。

ニーズが近いキーワード同士である程度グループ分けしておくと、後々アカウント構築がスムーズに進みます。月間検索数が少なすぎるキーワードまで大量に登録してしまうと、運用効率悪化など多少デメリットもあるのでご注意ください。

明らかにモチベーションが異なりCV見込み薄いキーワードがあれば、除外設定で広告表示させない事も可能です。

 

サジェストキーワードをチェック

Google検索してると以下のように関連性が高いキーワード候補って出てきますよね。これをサジェストキーワードと呼びます。

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サジェストキーワードは検索数が多い傾向があり、中にはユーザーの意図が大きく異なるものもあるので、ツールで主要キーワードだけでも入力しチェックをお勧めします。
キーワードプランナーでもざっくりと出てきますが、専用ツールでより厳密に調査できます。

https://goodkeyword.net/

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例えばリスティング広告代理店がリード獲得目的でリスティング広告出稿する場合、上記サジェストキーワード一覧からモチベーションが最も高そうなものは「リスティング広告 代理店」かなと想像するのは容易いですよね。 

逆に「リスティング広告 英語」に広告出稿したら英語対応が必要な問合せが来そうなので、対応不可であれば除外キーワード設定して広告掲載しない対策も有効です。

 

主要キーワードの類語をフォロー

特に関連性が高い単語の類語は、最低限チェックしたほうが良いです。

https://thesaurus.weblio.jp/

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競合サイトの流入キーワード調査

Google chrome拡張機能で各サイトの流入元キーワード一部が見れます。未着手のコンバージョン見込みキーワード発見に繋がることもあります。

https://chrome.google.com/webstore/detail/extract-people-also-searc/jepjhbfaflooeafdniebnnjfdpcdkejd

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2.自社・競合サイトを調査して、親和性の高いキーワードを集める

ニッチな業界特有の専門用語など、ご紹介したツールだけではコンバージョン見込みが高いキーワード漏れが発生してしまう場合もあるので、自社・競合サイトは必ず目を通しておきましょう。

他にも広告主の商材を購入・体験してみたり、専門書やSNS上の情報収集も役に立ちます。広告クリエイティブにも活用できます。

 

3.キーワードのマッチタイプ<4種>を理解する

キーワードを洗い出してアカウントへ入稿する際、マッチタイプというものを指定する必要があります。

全部で4種類あり、「登録したキーワード ⇔ 実際に検索されたクエリ」がどれくらい関連性がある際に広告掲載したいか、を指定する機能です。

入稿時に各記号を加える必要があります。

具体的には以下のような拡張性があり、理解しておくとどの粒度までキーワード入稿しておけば良いのか把握でき、アカウント構築がスムーズになります。

完全一致 

検索語句と完全に一致するか、同じ意味を持つ語句・若干の表記揺れのみマッチします。

・登録キーワード例|[スニーカー 男性] ※指定記号は[ ]

 〇「スニーカー 男性」「男性 スニーカー」「スニーカー メンズ」等がマッチ

 ✖「スニーカー 男性 安い」「スニーカー 」等はマッチせず

 

フレーズ一致

前後に他の単語が追加された場合にマッチします。単語の順番が変わるとマッチしません。

・登録キーワード例|"スニーカー 黒" ※指定記号は" "

 〇「スニーカー 黒 安い」「人気 スニーカー 黒」等がマッチ

 ✖「黒 スニーカー」等はマッチせず

 

絞込部分一致

前後や間に別の語句があってもマッチします。若干の表記揺れも含みます。使用頻度は最も多い傾向があります。

・登録キーワード例|+スニーカー +黒 ※指定記号は" "

 〇「スニーカー 安い 黒」等がマッチ

 ✖「靴 黒」「スニーカー 白」等はマッチせず

 

部分一致

関連性があるキーワード全てマッチします。

・登録キーワード例|スニーカー 黒 ※指定記号は不要

 〇「シューズ 黒」「競合商品名」等でマッチする可能性高い

 ✖「Tシャツ 黒」等、関連性が低すぎるキーワードはマッチせず

 

キーワード入稿時に便利なツール 

入稿時にはマッチタイプ指定の記号を付与する事が必要なので、「KARABINER」というツール活用が便利です。

http://karabiner.in/

以下のように「Intro」枠に単語を入力し、マッチタイプの記号を指定して「GEN」ボタンを押せば一括でコピペ可能なリストが作成されます。絞込部分一致は「+」、その他マッチタイプは右下「Wrap」から記号選択で変更できます。

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4.キーワード選定の具体例

「黒色の男性向けシューズ・AHスニーカー」という商品をリスティング出稿するとします。キーワード選定は、以下の順番でコンバージョン率(CVR)が高そうという事はイメージ出来るかと思います。

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CVR|検索数
高|少
↓  |?  ①自社商品名の「AHスニーカー」※指名キーワードとも呼ばれます。

↓  |↑ ②関連性が高いキーワード「メンズ スニーカー 黒」など

↓  |↑ ③少し関連性を拡張させた「メンズ スニーカー」など

↓  |↑ ④更に関連性を拡張させた「靴」「シューズ」など
低|多
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有名ブランドであれば①指名キーワードの検索数は多いですが、認知度が低い商品名だと少ないです。

②のように自社商品と関連性が高いキーワードほどコンバージョン率は高くなりますが、検索数は少なくなる傾向があります。

④のようにノイズが多い汎用的なキーワードになるほどコンバージョン率は低くなりますが、検索数は多くなる傾向があります。

予算に余裕がありコンバージョン件数を増やしたければ、④あたりまで出稿するのも有効です。ただしCVRが低い傾向はあるため、②より入札は低めにしないと獲得効率は悪化してしまう事が多いです。

 

5.最後に

リスティング広告を成功へ導くには、キーワードの市場性・検索ユーザーのインサイトを把握する事が重要と筆者は考えています。

分析が得意で、人の気持ちがよく分かる人は向いてるんじゃないでしょうか。

(※注)CV数が多くスマート自動入札が安定しているアカウントだと、 細かいキーワード設定は不要な場合もあります。

 

最後までご覧いただき、ありがとうございます。

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